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当センターなどが入る総合研究棟2号館屋上に北大の新たな大気観測サイトを設置し、観測を開始しました

当センターの安成哲平准教授は、これまで本学において大気エアロゾルや大気汚染物質観測のスーパーサイト化を目指し、NASAや国立環境研究所(国環研)と共同で工学研究院にNASA AERONETサイトの設置や国環研の地上ライダーの設置(大気エアロゾルの光学的観測)を行なって来ましたが、今年度、当センターが入っている建物(総合研究棟2号館)の屋上にブラックカーボン測定装置(microAeth(R) / MA350; AethLabs)、PM2.5(寒冷地仕様のPM2.5測定装置の商用版「装置の仕様など詳細は本学プレスリリースを参照」及び追加のPM2.5センサー)や各種ガスセンサー(CO, NO, NO2, OX; Alphasense)や気象センサー(RHと気温)を設置しました。各種ガスセンサー及び気象センサーは、名古屋大学(松見豊名誉教授の研究グループ)との共同研究によって作製された複合センサー装置のプロトタイプです。この大気観測サイトは昨年度から、当センターが現在進めている機能強化プロジェクト(HAI-FES: 「世界を牽引する課題解決型の北極域研究拠点の構築~フィールド研究を核とした国連SDGsへの貢献~」)の一環として局所・越境大気汚染などを長期的に捉えるべく整備を行なってきたものです。今後、北海道大学では、上記観測項目やAERONET、ライダーなどと合わせて、長期的な大気エアロゾル・大気汚染の多くの観測データが蓄積され、気候・環境・影響影響など幅広い研究に役立てられることが期待されます。
また、この大気観測サイトは、当センターとの安成准教授との共同研究の元、設置できる大きさ・数は限りがありますが観測機器を設置することも相談可能とのことです。観測機器設置に興味のある研究者の方などは、安成准教授もしくは当センターまでご連絡いただければ幸いです。
尚、本学のAERONETサイトやPM2.5測定装置については、安成准教授が昨年出演しましたYouTubeの科学チャンネルでもわかりやすく説明をしておりますので、そちらもご覧ください。