去る11月7日、北大サステナビリティ・ウィークの一環としてグリーンランドに関するイベントが開催されました。
低温科学研究所の杉山准教授の概要説明に始まり、前半は様々な観点からグリーンランドについて発表が行われました。低温科学研究所の的場助教は、グリーンランド氷床の質量変化と地球環境の関係について自然科学の立場から語り、続く冒険家の立本氏・奈良氏は、現地での生活の様子やこの10年間の自然環境の変化について、現地のダイナミックな映像や写真を交えて活き活きとした発表を行いました。スラブ・ユーラシア研究センターの高橋助教は、人文社会学の立場から、本国デンマークとの関係を中心に、グリーンランドの政治・社会情勢の変化について振り返りました。後半は現地のミュージシャン・ナヌークのメンバー2名によるミニコンサートが行われ、最後はグリーンランドのオピニオンリーダーでもある彼らを交え、発表者全員によるパネルディスカッションを行い、サステナビリティやアイデンティティといったテーマで活発に意見が交わされました。
当日は一般、研究者も含めて100名程度が参加する盛会となり、多くの人にとってグリーンランドをより深く知る機会となりました。このイベントは北海道テレビの取材も受け、11月9日の夕方のニュースで紹介されました。