ニュース

低温科学研究所の招へい教授のジェイソン・アムンドソンと同研究所の杉山慎教授を講師としてARC特別セミナーを開催しました

  • 2024.2.2

ARC Special Seminar を1月30日に北海道大学低温科学研究所へ招へいされていたJason Amundson 教授と同研究所の杉山慎教授を講師として開催しました。

2024年1月30日、低温科学研究所の招へい教授のジェイソン・アムンドソン氏と同研究所の杉山慎教授を講師として迎えてARC特別セミナーを対面とオンライン両方のハイブリッドで開催しました。アムンドソン教授は「南東アラスカ: 氷河によって形成された文化的・物理的景観」と題して、南東アラスカにおいて、氷河氷床が拡大期/後退期や現代において如何に人々の生活や活動に影響を与えてきたかを示しました。特に氷河の季節的な盛り上がりを示したラプス写真動画や氷河融解洪水による河岸浸食やそれに伴う家屋の崩壊をとらえた動画は恐怖を感じるくらい圧巻でした。杉山教授は「グリーンランド北西部における沿岸環境の変化と社会への影響」と題して、文部科学省の北極域北極研究加速事業であるArCS IIの中での、グリーランド、特にカナック(Qaanaaq)における研究調査活動を紹介しました。氷河学や海洋学の調査結果のみならず、現地の人たちの生活に影響を与えている氷河融解水の洪水による道路破壊、ゴミ捨て場の汚染、地滑りについての研究結果を紹介し、調査における現地コミュニティとの協力関係や調査結果についての現地コミュニティとのワークショップも紹介しました。