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【若手人材海外派遣リポート】カナダ・バンフで学会出席中の松﨑倖太朗さんからメッセージが届きました!

「ArCS III若⼿⼈材海外派遣・受入プログラム」参加者、北海道大学環境科学院、修士2 年の松﨑倖太朗さんからメッセージが届きました。

松﨑さんは、カナダ西部バンフで開かれている4年に一度の氷床コア学会「IPICS 2026」に出席中。これまでグリーンランドの氷床コアに含まれるエアロゾル粒子の成分や特徴を分析し、その発生源や輸送過程を明らかにする研究を続けてきました。今回の学会では、その研究成果を発表するとともに、世界の研究者との議論や交流を通じてさらに知見を深めたいと考えています。


松﨑さんのコメント:

アイスコアの国際学会であるIPICS 2026に参加

北海道大学大学院環境科学院の松﨑倖太朗です。

私は、2026年10月10日(土)に、IPICS 2026の開催地であるカナダ・バンフに到着しました。到着日の夜から学会初日の朝にかけては、気温が氷点下まで下がり、雪が降っていました。私が暮らす北海道札幌市も日本有数の寒冷地ですが、10月中旬のバンフは札幌以上に寒く、驚かされました。

10月11日(日)から、雄大なロッキー山脈に囲まれたバンフセンターにて学会が始まりました。海外の研究者による活発な議論に圧倒されながらも、初日に設けられた若手研究者同士の交流の場では積極的に意見交換を行い、研究に関する知識を深めるとともに、英語でのコミュニケーション能力の向上に努めました。

学会のメインルームの様子 <撮影:松﨑倖太朗(北海道大学環境科学院)>

学会3日目の10月13日(火)午前には、ポスター発表を行いました。発表タイトルは「Detection of Mixed Particles of Black Carbon and Ammonium Sulfate in a High-Accumulation Dome Ice Core, Southeast Greenland」(日本語訳:グリーンランド南東部の高涵養量ドームアイスコアにおけるブラックカーボンと硫酸アンモニウムの混合粒子の検出)です。

海外の研究者に向けて自身の研究内容を説明している様子 <撮影:的場澄人(北海道大学低温科学研究所)>

発表では、特に分析手法である昇華法について多くの質問をいただきました。従来のアイスコア中の微粒子研究では、氷を融解させて不溶性微粒子を分析する方法が広く用いられています。一方、昇華法では、不溶性微粒子に加え、融解法では溶けてしまう水溶性微粒子も固体状態で捕集・分析できる点に特徴があります。この手法の利点や研究の新規性を英語で説明することには苦労しましたが、多くの研究者に関心を持っていただき、有意義な議論ができました。

ポスターと記念撮影 <撮影:近藤ひかる(北海道大学環境科学院)>

今回の学会参加を通じて、研究内容を分かりやすく伝えることの難しさを改めて実感しました。国内学会での日本語による発表でも難しさを感じますが、英語ではより一層難しく感じました。その中でも、聞き手の反応を確認し、適宜質問がないか尋ねるなど、双方向のコミュニケーションを意識して発表に取り組みました。今回の経験は、今後の研究発表に向けた貴重な学びとなりました。

学会は現在も続いていますが、残りの期間も国内外のアイスコア研究者との交流を深め、新たな知見を吸収し、自身の研究に活かしていきたいと考えています。


北海道大学では、ArCS III・北極域研究強化プロジェクトにおいて、若⼿⼈材による北極域に係る今後の研究、業務の発展、国際的な⼈的ネットワークの構築などに繋がることを目的として、「若⼿⼈材海外派遣・受入プログラム」を実施しています。

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