「ArCS III若⼿⼈材海外派遣・受入プログラム」参加者、北海道大学水産科学院海洋生物資源科学専攻、修士1年の永井彩実さんからメッセージが届きました。
永井さんはグリーンランド北西部の村シオラパルクで、小型の海鳥、ヒメウミスズメの採餌行動を観測し、気候変動による環境の変化が沿岸生態系にもたらす影響を調査しています。
永井さんのコメント:
世界最北の村、シオラパルクの海鳥の様子
北海道大学の永井彩実です。私は2026年7月29日にグリーンランドの北東に位置するシオラパルクに到着しました。シオラパルクは、人間が定住している世界最北の集落で、人口35人ほどの小さな村です。
私はこの村で生活をしながら、近くで繁殖している海鳥の調査を行っています。最も数が多く、今回の調査のメインとなっているのが、ヒメウミスズメという手のひらに収まるサイズの小さな海鳥です。
ヒメウミスズメは海中を泳いで小型の甲殻類を捕まえて喉袋に溜め込み、巣で待つヒナへ運びます。現在は、親鳥に超小型GPSを取り付け、採餌場所へ向かう経路のデータを収集しています。
ヒメウミスズメのコロニーの近くでは、ハジロウミバトという黒い体に白い斑が印象的な鳥も繁殖しています 。
この鳥は、崖に空いた穴の中で繁殖をします。親鳥は餌の魚を捕まえると、嘴に咥えて巣の入口に向かって飛んで帰ってきます。
これを観察して、巣に餌を運ぶ回数や、運んでいる魚の種類を記録しています。写真のハジロウミバトが運んでいるのは、現地でカナヨと呼ばれるカジカのような見た目の魚です。
残された調査日数も僅かですが、少しでも多くのデータを収集できるよう、引き続き調査を進めていきたいと思います。
北海道大学では、ArCS III・北極域研究強化プロジェクトにおいて、若⼿⼈材による北極域に係る今後の研究、業務の発展、国際的な⼈的ネットワークの構築などに繋がることを目的として、「若⼿⼈材海外派遣・受入プログラム」を実施しています。
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