北極域研究センター月例セミナー(2024年7月)を7月26日(金)に開催いたしました。
日時:2024年7月26日(金) 13:30-14:30
開催形式:ハイブリッド (オンラインと会場参加)
会場:Joint Research Laboratory
言語:英語
参加者 19名(オンライン11名、会場8名)
講師:田中佑実 助教
所属:北海道大学 文学部
演題:北欧外交と東アジア:フィンランドの事例
形態:ハイブリッド
場所:Joint Research Laboratory ARC 1階
タイトル:「フィンランドの手工芸から森林まで」
講演要旨:
この発表では、伝統工芸品「ククサ」から、自然と文化、ローカルとグローバルのつながりを示す。「ククサ」はフィンランドと先住民族サーミの手工芸品である。「ククサ」とはフィンランド語で、白樺の節瘤(こぶ)から作られたカップのこと。フィンランドやラップランドのお土産として人気があり、近年はハイキングブームの日本でもよく知られている。「ククサ」の値段は、素材や手作りかどうか、本物のサーミの手工芸品であることを保証するサーメ・デュッチ・マークの有無などによって大きく異なる。「Kuksa」は、作り、販売するという視点から、「本物」とは何か、「伝統」とは何かを問い、さらにはフィンランドで過去から現在へと受け継がれてきた森についても問いかける。白樺の節瘤を手に入れることの難しさという視点から、「kuksa」は自然と文化、ローカルとグローバルをつなぐネットワークを可視化する。