北極・南極学カリキュラム
北極・南極学カリキュラムとは?
北海道大学大学院環境科学院では、北極域研究センター、低温科学研究所、水産科学院等と連携して、「北極・南極学カリキュラム」を提供しています。2007年からスタートした「南極学カリキュラム」を母体として、日本の大型北極研究プログラムArCS III(北極域研究強化プロジェクト)とも連携し、両極をカバーするカリキュラムへと発展したものです。このカリキュラムは、極域に特有な雪氷寒冷現象、地球規模の環境変化、雪や氷の科学、極域での社会活動などを、北極と南極を舞台にして学ぶためのユニークな大学院教育プログラムです。国内外の著名な極地研究者を講師に招く南極学特別講義、北海道やスイスで実施する南極学特別実習、そして環境科学院各専攻で実施されている講義を組み合わせることで、他の大学院には類を見ない総合的な極地科学のカリキュラムが実現しました。
「北極・南極学カリキュラム」はArCS III北極域研究加速プロジェクト、国際南極大学(IAI)、国際北極大学(UArctic)など国内外の組織と連携しているため、世界各地で開催されるサマースクールや国際交流事業など、様々なプログラムへの参加機会も提供します。北極や南極に興味や憧れを抱いている学生から、大学院修了後に極地研究者を目指す学生まで、北大の大学院生すべてに開かれた魅力あるカリキュラムです。一部のプログラムは国内外の大学院生に広く開かれて開講されます。
北極・南極学カリキュラムについてよくある質問はこちら。
北極・南極学修了証書(Diploma of Arctic and Antarctic Science)
講義や実習の中から一定の単位を所得した学生には、北極・南極学修了証書(Diploma of Arctic and Antarctic Science)が授与されます。この修了証書は所属する専攻での修士課程修了とは独立したもので、北極・南極科学に関する専門教育を修めたことを証明するものです。
[北極・南極学カリキュラム修了要件]
- 必修科目(北極・南極学特別講義IとII)4単位+選択科目10単位以上=合計14単位以上の取得を修了要件とします。
- 選択科目には選択必修科目(北極・南極学特別実習、地球雪氷学実習)を2単位以上含むことを条件とします。
開講科目
北極・南極学カリキュラムでは、以下のような講義・実習を開講しています。シラバスについてはこちらから検索できます。 北極・南極学特別講義、特別実習の受講登録はこちらからどうぞ。
特別講義
- 北極・南極学特別講義 I :集中講義・8月開講
- 北極・南極学特別講義 II :集中講義・10月頃開講
特別実習(野外実習コース)
- 北極・南極学特別実習 I(スイス氷河実習):8~9月開講
- 北極・南極学特別実習 II(サロマ湖海氷実習):2~3月開講
- 北極・南極学特別実習 III(野外行動技術実習):4~6月開講
- 北極・ 南極学特別実習 IV(母子里雪氷学実習):1月開講
環境科学院講義
- 地球雪氷学基礎論
- 古環境学基礎論
- 氷河・氷床学特論
- 理論雪氷学特論
- 寒冷圏気象・気候学特論
- 極域海洋学特論
- 地生態資源学特論
- [A] 古気候学・有機地球化学特論(科目名:古気候変動学特論)Bの日本語講義
- [B] Aの英語講義(科目名:古海洋学特論)偶数年度のみ開講 Advanced Course in Paleoceanography and Biomarker Geochemistry
- [C]生物地球科学・陸圏物質循環学特論(科目名:生物地球科学特論)Dの日本語講義
- [D]Cの英語講義(科目名:陸圏物質循環学特論)奇数年度のみ開講 Advanced Course in Biogeochemistry
- 化学海洋学特論
- 水循環学特論
- 国際環境保全学総論
- 気候変動影響特論
- 寒冷陸圏環境学特論
- 植物生態学特論 I
- 環境分子生物学特論 I
※開講科目は年度によって異なります。
開講情報・シラバスにて確認をお願いします。








