北海道大学では、北極域研究強化プロジェクト(ArCS III)のもと、北極域研究を推進する若手人材を支援する「若手人材海外派遣プログラム」を実施しています。本年度は間もなく出発する残る1名を含む7名の若手人材の北極域研究を支援します。
今般、カナダ沿岸警備隊砕氷船「ルイ・S・サンローラン」に乗船して、北極海観測を行っている北見工業大学の村岡翔太郎さんから以下のとおり現地の観測状況が届きました。
「9月18日より北極観測『JOIS 2025』が始まりました。現在は、事前に定められたルートに沿って徐々に北上しています。今回は、日本の海氷観測チームの活動のうち、海氷目視観測と船EMによる海氷厚観測の2つを紹介します。海氷目視観測では、主に海氷の種類や大きさ、積雪の有無などを目視で判断します。加えて、天気や船の位置、船速なども記録します。一方、船EMによる海氷厚観測では船からEMを吊り下げて、電磁誘導とレーザーを用いて自動的に海氷厚を計測します。目視観測については、徐々に海氷の判別のコツをつかめてきたように感じています。今後の観測も引き続き頑張っていきたいと思います。」
EM観測
砕氷船「ルイ・S・サンローラン」
目視観測