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北極域研究センター 第1回コラム

「北大は北を目指す」

齊藤誠一 北極域研究センター長

北海道大学における北極域研究は、人工雪研究で有名な中谷宇吉郎教授のグリーランド氷冠研究(1957年-1960年)があげられます。さらに、中谷先生の指揮のもと、楠、樋口、六車の3氏によるカナダ北極海に置かれた氷島T3の観測があげられます。もう1つの北極域観測は、T3と同様に米国が行ったARLIS2と呼ばれる氷上キャンプに、楠氏を始め6名が参加した漂流観測があげられます。このように北海道大学は戦後いち早く北極域研究に着手しましたが、その後の南極ブームで人々の関心は南極研究へ向けられ、北極研究は継続されなった経緯があります。しかし、現在、中谷先生の精神を引き継いで、本学には数多くの自然科学分野から人文社会科学分野まで異分野にわたり北極域研究者が活躍しています。中谷先生の人工雪研究は低温科学研究所につながり、今ここに北極域研究の原点が、北極域研究センターへと引き継がれようとしています。北海道大学は日本で北端に位置する総合大学ですから、「北大は北を目指す」ことは自然な姿だと思っています。北極域研究を推進することを北大の旗印にしていきます。これからの北極域研究センターの発展を見守っていただき、皆様のご助言・応援をよろしくお願いします。