概要

本研究は永久凍土が広がる東部ロシア北極圏とタイガ域において、自然生態系の炭素吸収量と都市と村落の炭素放出量を見積もり、炭素収支量を比較して自然科学系と社会科学系の協同をはかるものです。得られた科学的データを有用な情報に変えて今後予想される変化とあわせて提示し、住民のより良い生活のために地方行政・住民が選択すべき解決策を考えるための基礎的データを提示することを目的とします。 生態系炭素収支は日本-ロシア間で共同研究を進め、都市部と村落の統計解析と現地調査はロシア側が中心となり、日本チームと連携して実施します。炭素収支と人の生活を左右する永久凍土の調査は米国が中心となり、日本、ロシアチームが協力して進めます。 自然科学者と社会科学者の協同による生態系と社会を含めた炭素収支とその変動要因を科学的に提示し、小学校などでの永久凍土や気温の観測、地方政府や市町村の関係者を含めた会議を通して社会と成果を共有します。また、市町村、地方、共和国レベルの委員会などに参加するロシアチームメンバーの活動を通して成果を政策に反映させていきます。

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